野球塾TOPジャイロボール編

ジャイロボールとは

ジャイロボールには大きく履けて2つある。

一つはフォーシームジャイロと呼ばれ、対称ジャイロとも呼ばれる。打者側から見て対象面を向けて前進する。
螺旋回転で前進するため、空気抵抗が少ない。
そのため、初速と終速の差が非常に少ない。つまり、通常よりも減速しないのだ。
一般的な直球では投げ出してからミットに納まるまでに10km/h程度減速するのに対し、フォーシームジャイロでは5km/h程度しか減速しない。空気抵抗値も数ある球種の中で最も小さく、0.17である。(通常の直球は0.35)
また、浮き上がるライズホップするというイメージを持たれがちだが、実際は通常の直球に比べ18.44mの間に20cm程度の落差がある。
ボールが浮き上がる、ライズ、ホップするというのは錯覚であり、事実そう感じたという人もいる。

二つ目はツーシームジャイロと呼ばれ、非対称ジャイロとも呼ばれる。打者側から見てボールが非対象面を向けて前進する。
一般的な直球と同じ程度の空気抵抗を受けるが、上への揚力が働かないため放射線を描く。その結果直球に比べホームベースに到着するまでの時間が大幅に遅れ、打者にボールが中々来ないという印象を与えることができる。
初速に比べ終速が大きく減少する性質はチェンジアップと似ているが、初速を落とさず投げることができる点で大きく異なる。
投げ始めは直球そのものであるため、打者はボールを待ち切れずタイミングを外すのだ。

実際にジャイロボールを投球している例


松坂大輔がジャイロボールを投げているという噂、報道などがされた。
これによってジャイロボールが現実のものとして存在していると広く知られることとなった。
週刊少年サンデー連載のMAJORに登場する主人公、茂野吾郎がジャイロボールを投げる。
漫画やアニメでのこと、と認識している方も多いだろう。事実、ジャイロボールは存在し、現実にも投げられているのだ。

松坂投手が投げているジャイロボールとは、彼の投げる縦スライダーだ。
この縦のスライダーはツーシームジャイロである。正確には、ツーシームジャイロの螺旋回転軸が傾いた物だ。
しかし、松坂投手の直球はジャイロボールではない。
カットボールの投げ損ないがフォーシームジャイロボールになることがあるとも言われている。

では、直球としてジャイロボールを投げている選手はいるのだろうか。
上園 啓史選手はフォーシームジャイロを投げていることが確認されている。
また、藤井 秀悟もフォーシームジャイロを投げていることが確認されており、藤井投手に関しては意図的にジャイロボールとバックスピンを投げ分けているようだ。

とはいえ、ジャイロボールを投げている選手が皆活躍しているわけではない。
「ジャイロボール=すごい球種」ではない。バックスピンを投げる投手とジャイロボールを投げる選手の2種類がいる。
ただそれだけなのだ。
バックスピンで落差を小さくするのか、ジャイロで失速を小さくするのか増やすのか。
まずはしっかりとしたジャイロボールへの認識を持ってもらいたい。